ぷりぷりブログ

仲良し夫婦ブログ。ラルクと料理と妊活と。

日曜ドラマ『天国と地獄』が描き出した"アイノカタチ"についての考察

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どうも、朝から電車が時間通りに動いてなくてプチショックだったぷりぷりプリンスです。

遅れるならまだしも、予定時刻より先に出ちゃってるのってどうよ…

今日は先週放送された『天国と地獄』最終話を見た僕の感想です。

目次

最終話の感想

見終わってから、最終話の副題「遺言~アイノカタチ 魂逆転の果て…サヨナラの決断」を改めて見て、「愛って何だろう」と考えてしまいました。

「サヨナラの決断」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが

魅力的な役柄だっただけに、彩子の部屋に帰って来なくなったことが悲しかったです。

何故が姿を消さなくてはいけなかったのか…。

愛とは「自分のことのように考えること」

このドラマ内でのの定義は、

「相手のことを、自分のことのように考えること」

だったように思います。

世の中には、人のことはどこまでも他人事で、自分のことばかり考えている身勝手な人間が多すぎる。

事件の被害者となった田所や四方や久米は、東朔也から様々なものを奪いました

安心して生活できる場所や、安定した職業や、人としての尊厳まで。

人から何もかも奪っておいて、それでいて3人は平気で暮らしていたのです。

どうしてそんな酷いことができるのか。

それは、人を人とも思っていないから

人のことはあくまで他人事で、自分のことのように考えていないから。

意地悪をした子供には「相手の気持ちになって考えなさい」とか「自分がされて嫌なことは人にもしちゃいけないよ」とか言うけれど、大人だって出来ていないのです。

陸の愛は、愛ではなかった

は、彩子に想いを寄せていました。

自分を「彩子ちゃんを守るために生まれてきた」と言い、実際そうしているつもりだったのでしょう。

しかし、本当はそうではありませんでした

師匠のSDカードを手にした時、日高の生殺与奪はに握られたも同然でした。

彩子があまりに日高日高と繰り返すので、嫉妬の気持ちもあったでしょう。

入れ替わる前までは、彩子ちゃんの一番近くにいたのは自分だったのに、という思いもあったでしょう。

日高が主犯ではないことになると、捜査が継続され、彩子にとって不利な情報が出てきてしまうかもしれない。

彩子が捕まるかもしれない。

このまま日高が主犯として捕まってくれれば、かえって都合がいい……。

彩子「SDカードなんて見てない」と嘘をついた時のには、そんな計算もあったのでしょう。

は、彩子への思いに狂わされていました。

正義は、彩子への思いで歪められていたのです。

しかし、師匠の霊前での日高父とのやりとりの中では気づきます。

自分がしていることは、「弟を守りたい」という師匠の思いを踏みにじることに他ならないと。

また、「日高を救いたい」「濡れ衣を着ていく人を見過ごしたくない」という彩子の正義をも踏みにじることだと。

は、師匠のことも、彩子のことも、「自分のことのように」は考えられていなかったのです。

は、彩子の思いを蔑ろにし、彩子に対する自分の思いを優先していました。

結局は、自分のことばかり考えていたのです。

「相手のことを自分のことのように考える」ことが「愛」ならば、彩子本当の意味では愛していなかったということになります。

日高は、彩子を愛した

日高は、彩子を守らんがために全ての罪を一身に引き受ける覚悟をしました。

河原からの来歴を聞かされ、「この殺人は兄の声ではないのか」と語りかけられた時、日高の目には確かに動揺が宿ったかに見えました。

しかし、河原からの「お前に兄の声を奪う正義はあるのか」との問いかけに、日高はけろりと「ありますね」と答えてのけたのです。

日高の中で、を思う気持ちよりも彩子を思う気持ちが明確に勝った瞬間だったと言えるでしょう。

正確には、河原「兄の声を奪う正義はあるのか」との問いかけに続けて「たかが女一人のために」と付け足していたんですよね。

何度か見返して気がついたのですが、その「たかが女一人のために」という言葉を聞いて、日高目の色が変わっているんです。

「たかが女一人」なんかじゃない。

あの人は自分だ、と。

ここの無言の演技に、高橋一生の真髄を見た気がした!

「あの人を守ることは私を守ること」

「自分を守るのに理由なんていらない」

日高はまさしく、彩子のことを「自分のことのように」想っていたのです。

日高スマートフォンに残されていた映像の、

「あなたは私で、私はあなたなんです」

という言葉について、鑑識の新田さん「好きですってことじゃな〜い〜?」粋な意訳をつけてくれました。

新田さんも大好きだった!

「あなたは私で、私はあなたなんです」という言葉は、「あなたのことを私のことのように考えています」という究極の「アイノカタチ」を示すものに他なりません。

究極のアイノカタチは、ではなく日高が示していたのです。

前回の記事では、自分と他人の境目が曖昧になる感覚が「情」だと書きましたが、最終話を見てこれは「情」というより「愛」の方がしっくりくるなと思いました。

陸の決断は、真実の愛の証か

彩子の元を去るという決断は、から発するものだったのではないでしょうか。

は、自分が彩子の目指す正義邪魔になってしまうことを恐れたのだと思います。

自分がいることで彩子正義が阻まれてしまうのなら、自分はいない方が良い

自分のことばかり考えていたは、最後の最後に自分の思いよりも彩子の思いを優先させました。

陸が彩子を抱きしめたシーン、切なかった〜😭

それよりも152円も高いナッツを買うなんてありえない!(倹約プリンス)

最後の入れ替わりは、日高の策略か

ドラマは、二人が再び入れ替わるというサプライズとともに幕を引きました。

いやー、考えたものですね。

終わってみれば、これ以外の結末はあり得なかったと思うほど巧みなエンディングです。

僕と妻は、何度も繰り返し見る中で、こう考えました。

最後の入れ替わりは、日高によって計画されたものではないか。

わざとだったなら、日高はやっぱりサイコパス!?

刑務所内での九十九との会話がひっかかったんです。

九十九「お前ってさぁ、ナッツは食えないんだよな、一生」

日高「まぁ、一生でもないですよ

最初にオンエアを見た時には、「以前、入れ替わった時に食べたことがありますから」という意味かと思ったんです。

でも、それなら過去形で言うんじゃないかなと思ったんですよね…。

「一生でもないですよ」

「また入れ替われば食べられますから」

という意味ではないかと…。

こわすぎる😱

しかも、日高彩子が歩道橋で再会したのは、出所後すぐではないんですよね。

彩子「出所したはずの現実の日高からの連絡も無く、月日は過ぎていった」というナレーションが入っていました。

もしも日高が、凶器の石が手に入るのを待ち、満月の晩を狙って連絡を取ったのだとしたら…。

わざとってこと!?

絶対に入れ替われるという確証がなかったとしても、もしかしたら入れ替われるかもしれないという可能性に賭けたのかもしれません。

最後の「とりあえず今どちらにお勤めなんですか」という淡々とした口調が思わず笑いを誘いますが、入れ替わりを予期していたと考えればこの落ち着きぶりにも説明がつきそうです。

入れ替わり母の意思なら、最後の入れ替わりは「この人とはまだ別れちゃダメよ」という母の茶目っ気でしょうか。

『天国と地獄』は肩透かしだったか?

推測が推測を呼び、Twitter上も考察合戦になっていたこのドラマ。

実行犯東朔也だと分かった後も、真犯人がいるのでは?それは誰か?陸か?八巻か?十和田元か?といった深読みが行われていました。

あるいは、『危険なヴィーナス』のような謎解きメインのドラマであれば、そうした楽しみ方ができたのでしょう。

しかし、『天国と地獄』に関しては、謎解きというよりも道徳的価値に対する問題提起が主眼でした。

正義などの諸問題について視聴者に考えさせることを目指して作られたドラマだったと思います。

謎解きがメインではないからこそ、8話の時点で犯人がすっかり明かされ9話で事件の全容が明らかになり最終話にはもうほとんど謎が残っていない状態だったのです。

謎解きミステリーとして楽しもうとしていた人が肩透かしをくらったと感じたのは、そうした大きなテーマの読み違えがあったからだと思います。

むしろこれで陸が犯人でした!なんて大どんでん返しが待っていたなら、それこそテセウスの船』以来の夜も眠れないような胸糞の悪さを味わったことでしょう…。

いや、テセウスの船は最高に面白いドラマだけどね

とはいえ、スリード狙いの思わせぶりな演出が多かったという意見があるのは分かります。

そこに批判的な目が向けられるというのも分かる。

ただ、僕は真相が分かり易すぎる構成や演出も、それはそれで考えものだと思うのです。

すぐに結末が分かっちゃったらつまんない!

大事なのは、枝葉末節を注意深く見ることよりも、物語の根幹を成す大きなテーマやメッセージを掴むことなのではないかなぁ、なんて考えました。

ミクロの視点の前に、マクロの視点が大事ってことかぁ

次なる名作ドラマを探せ!

さて、毎週末の楽しみにしていた『天国と地獄』が終わってしまったので、次はどのドラマを見ようか考え中。

「このドラマが面白そうだよ!」というのがあれば、教えていただけたらと思います。

以上、TVer医龍を見始めたぷりぷりプリンスでした!

まったねー🍌

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