日曜ドラマ『天国と地獄』第9話感想【本当のサイコパスは彩子だった説!】
どうも!!
鍋の時期もそろそろ終わりかなと思っているぷりぷりプリンスです。
白菜も高くなってきたしなぁ
今回は、先週放送の日曜ドラマ『天国と地獄〜サイコな2人〜』第9話の感想です!
ちなみに、第8話の感想はこちら。
happyandjasmine.hatenablog.com
目次
あらすじ
入れ替わった日と同じように歩道橋から転がり落ちた彩子と日高は、ようやく元の体に戻ることに成功した。
警察は、事件への関与が濃厚な日高陽斗と東朔也を追い続けていたが、彩子は日高との逃亡を決意。
二人を逮捕するのは、最後に一度二人を引き合わせてからでも遅くはないだろう、という考えからだった。
その頃、日高の兄である東朔也は、陸と共に奄美へ向かっていた。
彩子と日高は、警察の包囲をくぐり抜け、東に会うべく奄美を目指すのだった。
奄美に向かうフェリーの中で、日高は彩子に真相を語った。
東とは、コ・アース社で再会した。
はじめは、兄とは気付かずに好意を持ち親しくなったが、ある時、東を生き別れの兄ではないかと思うようになった。
そして、きちんと話をするために東を奄美大島へと誘ったのだが、東が急に来られなくなり、一人で奄美へ行った。
奄美から戻ると、東はそのまま姿を消しており、ようやく見つけ出した時には、名前も変えて新しい暮らしを始めようとしていた。
東は認知症になった父の介護に手を焼いていたが、奄美に行く前日に父とつかみ合いになり、そのまま父を転落死させてしまったということだった。
その上、東の体は膵臓癌に侵され、余命幾許もないと言う。
気の毒に思った日高は実の兄なのだからと援助を申し出たが、日高の申し出に対して東は
「俺、クウシュウゴウになりたい」
と話した。
クウシュウゴウになって、闇の清掃人として殺人ーーこの世の「掃除」をしてから、この世を去りたい。
兄の願いは決して聞き入れられるものではなかったが、弟の制止する声も聞かずに兄は一度目の殺人を犯した。
まさかと思いながらリストにあった住所へ行った日高は、そこで凄惨な殺人現場を目にしたが通報することなどできず、現場の清掃をして兄を逃すことを決意したのだったーーー。
そんな話をしていたところに、陸に支えられた東が現れた。
同じフェリーに乗船していたのだ。
再会を果たし、お互いの思いを伝えることができた東と日高だったが、奄美への到着を目前にして、船内で東は息を引き取った。
そしてフェリーが港に着く頃、独自に彩子の追跡を続けていた河原が、奄美に先回りしていた。
窮地に追い込まれた日高は、彩子に逮捕される道を選んだが、彩子もまた河原に逮捕されてしまうのだった。
第9話の感想
兄弟の運命が悲しくて辛くて胸が苦しかったのですが、八巻が居たおかげでなんとか泣かずに済みました。笑
他人のクレジットカードでずんだパンケーキを堪能するという八巻のファインプレーに感謝!笑
フェリーで、彩子が師匠を張り倒して怒鳴りつける場面、師匠の顔を見るのがとても辛かったです。
その上、師匠はそのまま亡くなりました。
奄美を訪れることも叶わずに…。
これは辛すぎる…
事件の全容が明らかになったので、今回はこのドラマのテーマ、核心について考えてみたいと思います。
正義のために手段を選ばない人々
自分の恨みを晴らすため、この世の清掃と称して殺人を犯す東。
殺人犯となった兄を庇うため、現場の清掃をする日高。
師匠の望みを叶えるため、殺人犯と知りながらも寄り添い続ける陸。
日高と東を引き合わせるため、警察官でありながら日高と逃亡する彩子。
彩子と日高の関係を暴くため、彩子の部屋に不法侵入してまで証拠を掴もうとする河原。
このドラマは「自分の信じる正義のためには手段を選ばない人々」の姿を描いているように思えます。
さて、「それぞれに『正義』がある」とはよくある言い回しですが、彩子の言葉を借りれば「死守すべきルールってもんが人間にはある」はずです。
それなのに、どうして人はそこを踏み越えて自己流の「正義」に向かっていってしまうのでしょうか。
「情」に翻弄される人々
入れ替わりを経験した日高と彩子は、互いに互いを他人事に思えない間柄となりました。
入れ替わる前の彩子なら、高らかに「正義」を掲げ、何の躊躇いもなく日高を捕らえたでしょう。
しかし、入れ替わり後の彩子は簡単に日高を捕らえることができなかった。
これは、彩子の中に生まれた「情」のようなものが作用して「正義」を歪めてしまったからだと言えます。
そして、日高もまたそうした「情」に翻弄された一人と言えるでしょう。
15分先に生まれただけの兄の人生は、もしかしたら自分の人生だったかもしれない。
15分違えば、自分が人殺しになっていたかもしれない。
日高も東の人生を他人事と思えなかったのです。
日高はまさに「情に厚い」人柄で、兄を助けようとし、彩子を助けようとし、そのために「正義」というものを歪めてしまった人間です。
「情が移る」とはよく言ったもので、自分と他人の境目が曖昧になる感覚が「情」であり、自分のことではないのに自分のことのように感じる時、人間の「正しさ」が歪み始めます。
このドラマは、「情」に突き動かされる人間の姿も抉り取るように描きます。
セク原が疎まれる原因は「非情さ」?
僕は、登場人物の中で最も非情で正義の歪みが少ないのはセク原…もとい、河原だと考えます。
河原は非情です。
日高に手錠をかけるのを躊躇った彩子と、彩子に容赦なく罪状を突きつけ手錠をかける河原はまさに好対称。
一番正義を全うしているように思えるのに、どことなく視聴者から疎まれてしまう河原の気の毒さは、彼の非情さから来るものかと思われます。
人間は情の生き物だからね
…ここまで書いて何話目かの「彩子ちゃんと居ると、二人分の人生を生きている気がする」という陸の台詞を思い出しました。
陸が抱いているこの感覚はまさしく「情」です。
陸も、彩子を他人と思えない。
彩子の身に起きることが自分のことのように感じられるのは「情」の為せる技なのでしょう。
ちなみに、みんな大好き八巻(笑)ですが、彼も「情」に翻弄されています。
望月さんへの情があればこそ、おとり捜査なんて正義から逸脱した行動が取れるというものです。
ずんだパンケーキは情の証!
最も非情なのは「運命」
オープニング曲、そして劇中で流れるBGMとしても印象的なベートーヴェンの『運命』という楽曲。
僕は、この曲が採用されていることにも大きな意味を感じます。
このドラマの中で最も非情なのは「運命」という他ないからです。
東がたどった数奇な運命。
どこまでも報われない、救われない東の人生について、東自身がやりきれない気持ちを持っています。
「なあ、こんなに違うのは何でなんだよ」
「俺がバカだからか?怠け者だからか?自己責任か。違うだろ!」
「15分だよ!」
「お前が15分先に生まれてくりゃ、お前の人生は俺のもんだったんだよ!」
東の心からの叫びです。
運命は、時として何よりも誰よりも非情に人間の人生を弄びます。
日高は、兄が捕まらないように、自分が捕まらないようにと画策していました。
しかし、何の因果か、警察官である望月彩子と入れ替わってしまった。
だから日高は、自分が彩子に逮捕されるのが「あるべき姿」だと語りました。
自分は、望月彩子に捕まるためにスイッチさせられたのだ、と。
「あるべき姿」とは「運命」という言葉に置き換えられます。
運命には、抗おうとしても抗えない。
罪は暴かれて、悪は裁かれる。
運命は変えられない。
日高の目に諦めと達観が入り混じります。
最終回、彩子は自分の信じる正義に突き進む!
日高は何が正しいのか悩んだ末に兄の犯罪に加担しました。
でも、彩子が言うように
「どんな理由があるにせよ、人殺しは人殺し」だし、
「どんな人でも殺されていいわけないし、同時に誰かを殺すことも許されない」し、
これは人間にとって「死守すべきルール」なわけです。
当然、東と日高のしたことは「正義」ではない。
でも入れ替わりを経て、全てを知ってしまった彩子には、日高のしたことが「悪」だと思えなかった。
第9話は、彩子が自分が掲げてきた「正義」に疑問を持つ回だったと言えるでしょう。
そして気になる第10話ですが、僕は彩子が自分が信じる「正義」に向かって突き進む回になると予想します!
日高を助けることが彩子の正義なら、彩子はそのために何だってしそうです。
何てったって、彩子(アヤコ)は音読みしたら「サイコ」ですから。笑
自分の目的を遂げるためには、何だってするのが、サイコというものでしょう。
さて、お楽しみの放送は、今夜9時。
75分スペシャルです!
わくわくが止まらない!!
以上、最終回は正座で待機!のぷりぷりプリンスでした!
まったねー🍌
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